原田知世 35周年アニバーサリー・ツアー“音楽と私” in 東京 2017 レポート

2017年11月28日、晩秋の東京渋谷でおこなわれた原田知世さんの35周年アニバーサリー・ツアー千秋楽公演。山形でのライブがあまりにも素晴らしかったので、

急遽東京公演にもいくことにしました。知世さんのバースディライブです。

会場はBunkamuraオーチャードホール。コンサートやオペラ、バレエ公演などにも使用される大きなホールです。今回は3階席。山形のときに比べるとステージは少し遠くて細かな表情までは見えませんが、全体を俯瞰で見ることができるのでまた違った楽しみかたができそうです。

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時をかける少女

観客は知世さんと同年代と思われる皆さんだけではなく若い女性もいるあたりにファン層の厚さを感じます。

時をかける少女のオープニング映像で始まる演出は山形と同じ。そして時をかける少女のイントロとともにあらわれた知世さんは白いドレスにティアラというかわいい姿。

セットリストは山形のときとほぼ同じ。バンドはストリングスとホーン部隊が増強されていて、千秋楽公演の特別感を感じます。

澄んだ歌声でじっくりと聴かせる大人のライブ。そしてサイリウムを振りながらじっくりと聴く観客。「ときめきのアクシデント」とか「天国に一番近い島」なんかを聴きながら、みんなあの頃の自分を思い出しているんだろうなぁ。どのパフォーマンスも素晴らしいのですが、特にこの2曲は心にしみました。

「天国に一番近い島」の坪口昌恭さんによるピアノも、イントロが山形とはすこし違っていてより情緒あふれるアレンジになっていました。

そうやってしっとりと聴かせる曲があるいっぽう、「年下の男の子」ではかわいい振りと歌で会場を大いに沸かせていました。あの振りを見せられたら原田知世ファンはみんな悶絶間違いなしです。

tricolorの演奏をバックに歌った「空と糸 -talking on air-」は山形では歌わなかった曲。ライブで聴くと味のあるいい曲です。

本編最後はギターをかかえ弾き語りの「くちなしの丘」。「時をかける少女」と並んで原田知世さんの代表曲といえる名曲です。これを聴きに千秋楽公演に来たようなもんです。

アンコールの「Double Rainbow」に続いて9月の歌にいくと思いきや、サプライズの「ハッピー・バースデー」。会場全体で知世さんの誕生日を祝う、バースデイライブならでは演出でした。そして、スクリーンには大林宣彦監督と角川春樹さんのビデオメッセージが流されます。スクリーンに正対してしっかりと聞いている知世さんの姿が印象的でした。

それをうけて知世さんの「これからも歳を重ねることを楽しみながら前に進んで行きたいと思っています。どうぞ皆さんこれからも一緒に歩んできください」の言葉に、「いつまでもずっと一緒に歩んでいきますよ」と胸に誓ったのは私だけではないはず。

サイリウムを振りながら聴くダブルアンコールの「時をかける少女」。大きな拍手ともにライブは終了。客席が明るくなり始める頃、隣の席の見ず知らずの女性と思わず「良かったですね〜」と声を合わせてしまった程の感動的なライブでした。

原田知世 35周年アニバーサリー・ツアー“音楽と私” in 東京 2017 2017年11月28日
Bunkamura オーチャードホール

セットリスト

時をかける少女(2017)
ドント・ノー・ホワイ
夢の人
うたかたの恋
ロマンス
愛のロケット

ときめきのアクシデント
天国にいちばん近い島
ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ
地下鉄のザジ
年下の男の子
空と糸 -talking on air-
くちなしの丘

Double Rainbow
September

時をかける少女(2007)

このライブの模様は2月にWOWOWで放送されるとのこと。正座して観ます。

放送は終了しています。

その後、BD/DVD化されました。

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