第7回 富士山マラソン(2018)激遅ランナーの完走記

河口湖と西湖の周りを走るフルマラソン「富士山マラソン」第7回大会が2018年11月25日(日)に開催されました。2018年で7回目を迎えた大会です。
どんな大会だったのか?
難易度はどのくらいだったのか?

私はこの大会には初めての参加でしたが、この大会特有の特徴がいくつかありました。6時間の制限時間ギリギリゴールの激遅ランナーの完走記です。

 

今後この大会を走ろうと思っている/エントリーしている遅めのランナーの皆さんの、少しでもお役に立てれば幸いです

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富士山マラソンとは?

富士山マラソンは山梨県河口湖町を舞台に開催されるフルマラソンで、制限時間は6時間です。

かつては河口湖日刊スポーツマラソンとして開催されていたものを、2012年より新たに富士山マラソンとしてリニューアルした大会です。その2012年の大会は大渋滞のためDNS続出という伝説を残し、その印象が強くエントリーをためらっておりましたが、第7回ともなるとさすがにこなれてきただろうということで出走を決めました。

コース

富士山マラソン

コースは河口湖を半周したあと西湖を1周、再び河口湖を半周するコースです。公式の高低図をみるとハーフ付近に急激な上り坂があります。

レース本番

さて、レース本番です。朝の気温は2度程度、下界よりも数度低めの体感ですので待ち時間等の防寒対策はしっかりと行ってください。

河口湖には霧が立ち込めていますが空は快晴でした。

スタート前の整列は道幅が狭くおまけに係員の誘導も不十分で大混雑。開会式の様子はしっかりと後方まで聞こえており好感が持てます。

スタートしてほどなくして雄大な富士山が現れます。

この大会の最大の価値はこの景色でしょうね。

景色は最高。ただ、この景色目当てなのか観光気分で走る中国系のランナーにはちょっと参りました。急に立ち止まって自撮りをはじめたり大声会話しながらチンタラ走ったり・・・・

さて、高低図ではそれほどアップダウンはないのかと思っておりましたが最初から小刻みなアップダウンの連続。さらに標高が高いためか普段よりも息苦しくどうもペースが掴めませんでした。

エイドは数的には十分にありましたが、黄色のスポーツドリンクはちょっと苦手な味でした。あれは何というスポーツドリンクだったのでしょうか?

また、給食が提供されるエイドにはバナナが用意されておりさらに28キロ付近のエイドでは「大福みたいなホイップあんぱん」とパリパリに干からびたおにぎりが提供されました。

本来ここでは豚汁も提供されていたらしいのですが、遅い私が通過する頃にはもちろんありませんでした。

遅めのランナーの皆さんは、自分で補給食等用意しておくと安心です。

西湖側にいっても紅葉はきれいで景色は最高です。でもこの頃には関門時間との戦いが始まっておりました。各関門を残り数分で駆け抜けるスリリングなレース展開となりました。

この関門設定が絶妙です。他の大会では前半はゆるい関門で後半急に厳しくなるところもありますが、富士山マラソンの関門は前半から厳し目。一定ペースを守って走ればギリギリ6時間完走できる設定です。

場所距離関門時間
スタート 
第1関門河口湖大橋手前11.6km10:52
第2関門寺埼漁協駐車場20.5km12:03
第3関門西湖漁眠荘前27.3km13:00
第4関門西湖公民館前30.3km13:24
第5関門足和田出張所35.1km14:03
第6関門道の駅かつやま37.7km14:24
フィニッシュ42.195km15:00
参考:2022年の関門時間 スタートは9:00

一番つらかったのはハーフ付近の急な上り坂。逆に復路はこれが下り坂になるので、それを利用してスピードアップし関門通過を果たしました。

また西湖周辺のアスファルト状態が悪く、結構凸凹があり走りにくい箇所もありました。

ということで、最後まで関門に追われながらの辛いレースとなりましたが、残り時間1分ほどでゴール!

ゴール後には水、パン、味噌汁がいただけるとのことでしたが・・・・・もらえたのは水のペットボトルだけ。

豚汁配布会場は既に清掃作業が始められていました。(涙)

感想

難易度から言えば個人的な感想としては初心者には多少難しめな感じですが、ちゃんと練習を積めば問題ないと思います。アップダウンがあるので、普段から坂道練習などもしっかりと行っておくといいでしょう。
遅いランナーにはエイドでの給食切れなども予想されるので、エネルギージェルの携行などは忘れずに。あとは諦めないで走り続けるのが一番の攻略法だと思います。

良かった点

  • 暑すぎず寒すぎず、天気も快晴で絶好のマラソン日和だったこと
  • 雄大な富士山、美しい湖、素晴らしい紅葉をみながら走ることができるコース
  • いくつかあった私設エイド
  • ブラスバンドの演奏、坂道での応援団の応援
  • 富士山型の完走メダル

悪かった点

  • スタート前の整列を管理するスタッフが皆無
  • スタート前のトイレの数が圧倒的にすくない
  • 中国系ランナーたちのマナーの悪さ
  • エイドの特色のなさ
  • 荷物預かりのセキュリティのゆるさ
  • 完走後、遅いランナーには水1本
  • シャトルバス降車場から会場までの距離の長さ

シャトルバス降車場から会場までは歩いて約15分。レース終了が15時で最終シャトルバス出発が15時30分という設定では制限時間いっぱいで走るランナーは着替えの時間等も含めると間に合いません。

そんなわけで、完走したもののどこか満足感に欠ける大会となりました。もう少し早く走ることができる人にとっては良い大会なのかもしれません。

あ、完走メダルは最高です。

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