第16回しまだ大井川マラソン in リバティ
今年もこの季節がやってまいりました。
個人的に毎年マラソンシーズンの開幕戦としてエントリーしている「しまだ大井川マラソンinリバティ」。
10月最後の日曜日は全国各地でフルマラソンの大会が開催されるマラソンの特異日ですが、私にとっては他の大会に目もくれずしまだ大井川マラソンinリバティを走っております。
2024年は10月27日(日)に開催されました。
今年はどんな大会だったのか、その魅力とともにお伝えします。
これまでのしまだ大井川マラソンの完走記はこちら↓
レース前
天気はくもり。日差しはないものの、気温は20度近くと高め。
島田市の新庁舎建設工事により2022年から3年間限定でスタート地点が変更になっていますが、今年がその最終年。
着替えや荷物預けは島田球場が会場となり、球場の観客席を使って準備ができます。
2023年は大混雑していた荷物預けですが、今年はなんのストレスもなくすんなりと預けることができました。こういう細かな改善をしてくれるのがこの大会の魅力です。
さて、荷持を預け終わったらスタート地点に移動。
ウエストポーチには補給食他を詰め込み準備はok。昨年は前半のエイドで品切れのところがあったので念のため補給食はいつもより多めにしておきました。
スタート地点では申告タイム順にブロックが分けられていますが、(毎回そうですが)係員が説明するわけでもなく、なんとなく並んでいる感じでした。
開会式の様子はスピーカーで流れており、後方ブロックまではっきり聞こえていました。相変わらずDJケチャップさんが朝からうるさいのが好みが分かれるところでしょう。
レース
今回は最後方ブロックから2番目Dブロック最後方のからのスタートでした。スタートライン通過までにかかったのは約5分でした。
コースは昨年と同じ。基本的には大井川沿いの専用コースを海の方に向かって走り、折り返し後は山の方に向かって走り、最後に陸上競技場に戻って来るコースです。
スタートは島田の市街地を走りますがそれはほんの数キロ。
街を抜けると河川敷のリバティコースです。
リバティに入ると基本的には川上から川下へ一本道を下り、折り返してくるだけの単調なコースです。制限時間は7時間と長く、関門もありません。給水は15箇所。水はすべての給水所にあり、スポーツドリンクは約5km毎という設定は2023年と同様です。
今回のスポーツドリンクも昨年同様ポカリスエットでした。
コース全体を通して激しいアップダウンは無いので、淡々と走ることになります。風景も変わらずだんだんと飽きてくるのがこのコースの辛いところ。なので楽しみは自ずとエイドで提供される給食ということになります。
ということで最初の給食は16km過ぎのフルーツステーション。
各種フルーツ(メロン、みかんなど)が提供されています。2023年のときはここにたどり着いたときはすでに売り切れ状態だったので今回も不安になっていたのですが、今年はみかん、メロンなどしっかり提供されておりました。取りやすさや衛生面などを考慮されてか、紙コップに入れられての提供です。
みかんは小分けの他に1個丸ごとでも提供されていました。このみかんは島田市の神座地区で作られている神座みかんです。早生みかんで少し酸味が強く、レース中の補給には最適でした。
そしてようやく大井川河口近くの折り返し点。ただし中間点ではなく20kmすぎくらいの距離です。毎回、このあたりにくると足も疲れて時々歩きも入ります。このあたりは賑やかに盛り上げてくれていますが、先程のフルーツステーションから折り返し地点あたりは応援も少なくなります。
走り始めて3時間近く、速いランナーは続々とゴールをしている頃、鈍足の私はようやく中間点をすぎるあたり(といっても中間点の表示はなかったと思います)。今回は6時間での完走を個人的な目標に走っておりました。これはもちろん、2025年2月に開催される愛媛マラソン完走を意識した目標タイムです。ちょうどいいペースでした。
中間点を過ぎたあたりから雨が降り出します。気温が高いので寒さは全く無く、むしろ体を冷やしてくれる恵みの雨といった感じ。
そのまま約10kmを淡々と刻み、32km付近の名物「大エイドステーション」が目前、というところで大アクシデント発生。
道の端のほうを走っていたため、ぬかるんだ部分に足をとられ転倒。気づけば仰向けに転がっておりました。あとから考えると、転倒した際に左手方向から受け身をとって転がっていたようです。高校時代、柔道部で叩き込まれた受け身技術のおかげで、顔や足には怪我なく済んだのですが・・・・
前のめりに倒れ込む際に左手に体重が乗ったまま地面に強打。転がってる最中にも手が結構まずいことになってそうな違和感があったので、起き上がって左手を見てみると小指が親指側に向かってありえない角度で曲がっておりました。痛みはそれほどありません。骨折か脱臼だと思われます。こういうときはアドレナリン出まくりで痛みをあまり感じないこともありそうですが、指の状態を見ると結構重症です。
エイドステーションが近かったので救護の方々もすぐに駆けつけてくれたのですが、その場では治療できないとのこと。幸い、メイン会場の救護所が近くだったのでそちらのテントへ向かいます。ドクターに手を見せると「とりあえず引っ張ってみよう」ということで小指をギュッと引っ張ってもらうとなんとか指は真っ直ぐに。指に添え木をあててもらって包帯で巻いて応急治療完了。「明日病院に行ってしっかり見てもらってください」とのことで、そのままレース復帰となりました。
レース復帰してまず直行したのが大エイドステーション。
チキンラーメンに気を取られて転倒したようなものなので、ここは落ち着いていただきます。
この他にもスープ、おでん、まんじゅう、チョコレート、お菓子などいつものとおり大量の給食が並んでおりました。
治療と大エイドで結局20分近く休んでリフレッシュしたので、あと10kmがんばります。
そこから雨もつよくなったり弱くなったりを繰り返します。転倒しないように気をつけながら走ります。最後の10kmは応援も少なく足もつらくなるところですが、手を怪我したことが逆に完走へのモチベーションとなり、走り続けることができました。
そしてゴール
結局、昨年同様6時間30分ほどでゴール!
ゴールではこれも毎度おなじみDJケチャップさんが盛り上げていました。
計測チップもボランティアの方がニッパーで手際よく外してくれます。
完走後の水分補給にはゼリー飲料、ポカリスエットとあるけっ茶のペットボトルを1本づつ手渡してくれます。
走り終わったあとは、ナンバーカードについていた「しまだおもてなし券」を使って飲食も可能です。
私は「しまだおもてなし券」を使って昨年と同じくメロンジュースをいただきました。昨年までは500円だったので500円のおもてなし券1枚でよかったのですが、今回は600円に値上がりしていました。でもうまい。
まとめ
良かった点
ゆるい制限時間(7時間)
ほぼ平坦なコース
十分な給水・エイド
エイドの給水所では、今回からかぶり水も用意されていました。これは嬉しいサービスです。
手厚い救護体制
素晴らしい救護体制でした。安心して走ることができます。
改善してほしい点
ほとんどないのですが、毎回思うことですが
ペースランナーの設定が
- 3時間
- 3時間半
- 4時間
- 4時間半
- 5時間
- 6時間
と細かいのはいいのですが、初心者や遅いランナー向けに制限時間である7時間のペースランナー設定もあればいいのになと思います。
ということで、アクシデントにあってさらにしまだ大井川マラソンの素晴らしさを実感しました。
はじめてのフルマラソン挑戦には最適の大会だと思います。初心者のかたに特におすすめです。関門がなく7時間というゆるい制限時間は魅力です。
というわけで、第16回しまだ大井川マラソンも無事完走。20回大会まで連続出場をめざします。
追記
翌日、整形外科で診察してもらったところ小指の付け根の骨折でした。患部は変色し腫れもあり、まずは3週間の固定ということで現在も治療継続中です。
先生には「マラソン大会に走りに行ったはずなのに、手を怪我したんだね」と笑われました。恥ずかしい。
皆様、転倒には気を付けて走ってください!
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